1999年2月22日 (月)
雪解けを待って今年もヨーロッパだ。 カアサンはヨーロッパなら手伝ってくれる。
二人でヨーロッパは昨年の初夏以来だ。
以後、USA、カナダ、トルコ、エジプト、ルーマニア、そして先月はインドを “ 押さえたので ”
かなり画像のストックが充実してきた。
今回も昨年とほぼ同じ 63 日間の旅だが前回と大きく異なるのはトラム都市の情報が以前よりぐっと
充実したことで、昨年のような当てずっぽうではなくかなり計画的なモノとなるだろう。
ただ宿の予約はゼロなのは前回と同じだ。自由に動くには予約は出来ない。季節的にも問題ないと思う。
昨年同様アクロスだ。新宿店が横浜店に変ったのは担当の “ お姉さん ” が移動したからに他ならない。
格安で 63 日間、なおかつ 2 フライトのオマケだからやや面倒だった。一人 82000 円
同時にユーレールフレキシーパス(二ヶ月の間に 10 日間タイプ)を買う。
パスは以前ほど安くなく、さらに座席指定も多くなってポンと乗れなくなったので利点が少なくなっている。
とりあえず買っておく、と言った感じだ。
さらにレンタカー予約の代行も頼む。2 回とさらに現地で自身で 1 回、計三回使う。
( 2/25, 3/24, 4/11 に各回の結果を記してある )
所持品として問題なのは相変わらずフィルムだ。100 本程度しか持てない。
現地で簡単に買える事は昨年で分かっている。プロではないから色合いなどは問題ない。メーカーはどこでも良い。
ただ昨年はポジで失敗した。素人には手に負えないが一応 20 本用意してしまった。
カメラは昨年のまま、EOS-55,28~105ズームとEOS-Kiss標準&200 ミリでカアサンにも手伝って貰う。
外にビデオだ。
【 追記 ー この日記の写真の多くはビデオから取り出したのでかなり見苦しいです。】
成田では我々の後は殆ど便が無いようで閑散としている。23 時に日本を後にする。
1999年2月23日 (火)
5 時前のシャルル・ド・ゴール空港は殆どの店が閉まっている。思った程は寒くない。
RER (郊外電車、市内では地下鉄)で市内に向かうがその前に一駅乗って次のターミナル-1 で降りて
イビス空港ホテルで 4 月 4 日の予約をする。上記フライトスケジュールのとおりロンドンに飛ぶためだ。
通常こんなに早く押さえることはないが当日はイースターだ。心配事は減らしておくべきだ。
ここで手間取り予定より遅れて東駅ではミュンヘンへ行くための「 EC モーツアルト」に乗り遅れる。
窓口で 8 時 55 分の「タリス」でケルンが買えたので北駅に戻る。ただし例によって 2 等だ。やむを得ない。
ユーレールパスからの席数は限られている、ようだ。
指定の席はビュフェのテーブル付きだ。我々だけで変だけど仕方がない。
(ユーレールパス使用差額)
アーヘンの手前で雪のため止るが 1 時間遅れで何とかケルンに着く。
ケルン大聖堂
ケルンからミュンヘンへは IC(都市間急行)が頻繁に出ているので一服コーヒーにする。
列車はライン左岸をなぞるがライン川が洪水だ!! 道路は冠水で不通だが鉄道は大丈夫のようだ。
一階部分は冠水
対岸ローレライ下は道路も鉄道もダメ
右の道路は冠水、鉄道は何とか OK
プファルツ城
城部分だけしか見えないのは珍しいそうだ。
さらにシュトゥットガルトでは吹雪のため付け替え機関車が脱線となりこの列車は打ち切りだ。
次の ICE(ドイツの新幹線)に乗り換えて 11 時にミュンヘンにたどり着く。
ケルンで列車待ちの時に(ibis ケルン駅前)で予約して貰った宿 ibis は徒歩 5 分だ。
このチェーンはコレが出来ると昨年覚えた。
今日の宿 | ミュンヘン ibisミュンヘンシティ | 12580円 二人朝食付 |
1999年2月24日 (水)
ミュンヘンに来たのは「シュトラーセンバーンマガジン」のバックナンバー購入と予約のためだ。
朝食後すぐにトラムでオフィスに行き済ませる。
急ぎレンタカーの借り地ドレスデンに向かわなくてはならない。遠いが当初と予定を変えたので仕方がない。
空は晴れたが牧草地は水浸し、山は積雪とちぐはぐで異常気象と思う。
雪のチューリンゲンの森
ライプツィッヒで乗り換えて凍てつくドレスデンに着く。
ミュンヘンイビスホテルで予約しておいたここは何と 1993 年に泊まったホテルを買収したモノだ。
3 軒並んでそれぞれ別のホテルだったがまとめてすべてイビスだ。キレイにはなっている。
満員で廊下突き当たりの、つまり二部屋分の特別室だ。大きいだけで内容は変らない。高いだけーーー
今日の宿 | ドレスデン ibisケーニッヒシュタイン | 14000円 二人朝食付 |
1999年2月25日 (木)
町は一面の雪景色だ。
今回はポーランド行きが決まっているのでここのトラムはこの次にーーー
荷物をホテルに預けてエルベ川対岸のノイシュタットに車を取りに行く。今回もハーツだ。
ポーランドに行くので申告をする。条件が異なる。BMW やベンツでは行けないが今回はオペルアストラだ。
サービスエリアで、我々の車
(返却時のレシート)
ラインだけではなくエルベ川も洪水だ。ヨーロッパ全体かなーーー 暖冬融雪だ。
何とスタッドレスではない! ドイツでは除雪が完璧なのでノーマルで OK だそうだ。
ポーランドに行くんだけど! 運に任せる以外にないかな?
車は 3269 Km しか走っていないピカピカの新車だ。
熟考して予定を根本から変える。ドイツ、ポートランドは南ほど寒く雪が多い。
当初南のブロツワフからの予定だったが北から攻めることにする。南部通過は 10 日ほど遅くなる。
大々的な予定変更だ!
宿に戻り「北の方」ベルリンのイビスホテルを予約して貰う。ベルリンには数軒有るが 2 つ満員で 3 つ目が OK だ。
アウトバーンを飛ばしてベルリン周回道路に入ったところでまだ明るい。
60 Km 西のブランデンブルクのトラムを片付けることにする。
ドレスデンは戻った時に少し写す予定なので今回の旅、本格一番目の都市だ。
町はかなり寂れている感じだ。でもトラムはちゃんとやって来る。2 時間掛けて撮る。
110 Km 走ってベルリンに着く。ホテルはメッセの隣でベルリンでは安い方だ。
今日のレンタカー走行距離 351 Km
今日の宿 | ベルリン ibis メッセ | 11560 円 二人朝食付 |
1999年2月26日 (金)
ベルリンはトラムの規模が大きい。さらに今後チャンスが有るので軽く飛ばしてポツダムに行く。
ポツダム、ノイエナータワーとトラム
サンスーシ庭園と宮殿
この庭園は花や果実などがメインだから真冬の今は見所が少ない。
ほぼ全行程工事中のアウトバーン E-30 を東へ、国境の町フランクフルトオーダーに向かう。
フランクフルトオーダーでは 20 分ほど走り回って中心から約 1 Km の所でペンションを見つける。
住宅街で建物内外とも小綺麗で安くてご機嫌だ。
今日のレンタカー走行距離 222 Km
今日の宿 | フランクフルトオーダー ペンション | 7700円 二人朝食付 |
1999年2月27日 (土)
ペンションは開業したばかりで客は我々以外は中年ドイツ人男性 1 人だ。朝食はごく普通。
壁に世界地図があり宿泊者の住所に順にピンが留められる。日本人は初めてだ!!
今回は日本の結婚式の祝儀袋をここぞという所にプレゼントするために 10 点ほど持ってきている。一つを渡す。
昨日はうす暗くなってからトラムを写したので 1 時間ほど追加を写す。
昨夜
いよいよポーランドだ。昨年ルーマニアを “ 押さえたが ” 車ではドイツを除き旧東は初めてだ。
ビザはたった一週間前に不要になったばかりだ。少し緊張する。
検問所ではチェックはあっけなく終わる。観光客を歓迎している感じだ。
入ってすぐの両替所で200 マルク、約 14000 円を両替する。
その隙に 2 人がかりで車の窓洗いをされてしまう。マア仕方がない。2 マルク渡す!!
ポーランドに入ると車は前後に全く無い。家もなく森の中を突っ走る。
ところでこちらに来てカアサンの花粉症が止まった。森の中でも大丈夫。コレはラッキー!
E-30 を進む。E-30 は国際路線名でドイツではアウトバーン 12、ポーランドでは国道 2 号線だ。
2 号線を 80 Km 進んで北に左折、3 号線で最初の目的地ゴジュフベルコポルスキに着く。
車置き場と言った感じの所に人がいる。駐車場で 5 zt で単位は何というか分からない。レートもはっきりしない。
カアサンが言うには大体円に 32 掛けだ。160 円というところかーーー
5 zt がないので 10 を出すと「サンキュー」という。おつりをとは言いにくい。
ちゃんとトラムは走ってる。
「独特」な停留所
マクドナルドがあった! トイレが有るということだ! 心配が一つ減る。
コーヒー、ポテトパイ×2 で約 280 円!!
シチェチンまではちょうど 100 Km だ。単調だが道は広く整備されていて楽しい。
ところでポーランドも地図はユーロアトラスだ。昨年比較再確認して使いやすさが分っている。
日本で買ってきた。
この後チェコも行くが北から南に狭い所を “縦切る ” だけなので標識だけで OK と言う事で買ってない。
(戻ってから写したもの、必要頻度が高かったためボロボロ)
町の入り口からトラムが走っているので止まっては写す、を続ける。駐車は殆ど問題ない。
宿を探すのに手こずるが港近くに幽霊屋敷風のを見つける。それとなく近づく。受付に行ってみる。
人がいる! 聞く。 80 zt、素早く暗算、2560 円だ。一人1250 円だ。決める。
今日の宿 | シチェチン ポートホテル | 2560円 二人 |
案内された部屋は一番奥の一番良い部屋という。確かにバストイレ付きツインで問題ない。
夕食にポーランド料理を頼んでみる。餃子風の中にソーセージ、ジャガイモなどが入っていて美味しい。
卵スープも美味しい。チップ込みで 1500 円、(無論 2 人で)
今日のレンタカー走行距離 302 Km
1999年2月28日 (日)
窓を開けると朝日がワッと差し込んで目の前は大きな入り江だ。もう釣り人が糸を垂れている。
泊まり客は多い。女性はカアサンただ一人だ。確認すると皆ロシアの船員と分かる。
宿を振り返る。効率一辺倒の作りだ。とは言え寒いのに窓が多すぎーーー。手前は “ 我々の ” オペルアストラ。
我が車のアップ
昨日の撮影と反対方向でトラムの写真を追加する。ここはかなりな大都市だ。
零下だが道は乾いている。東に向かう 6 号線も空いている。
ガソリンを入れるのに一回止まっただけでグダニスクまで 380 Km を一気に駆け抜ける。
ここは後回しにしてさらに 60 Km さきのエルブロングを片付けに行く。
途中のビスワ川はあふれる寸前で橋が水中に没しそうだ。人もいないし騒ぐ様子もない。
沖積平野の広大な畑は今は作物がなく、半分は水たまりだ。
今日は風は冷たいがここも暖冬で雪が溶け出しているようだ。旅する身にはツイているーーー
エルブロングはロシア国境に 40 Km という町だがコレと言って何もない町だ。
トラムの線路脇に車を停めて写し始める。車両はドイツのお古のように思う。
日曜は本数が少ないようなので、さらに霧雨なので 1 時間ほどで切り上げる。
グダニスクに戻る途中にドイツでよく見る一階が食堂、二階が宿、つまりガストホフ風の可愛いのがあるので寄る。
周りには何もないので夕食が出来るかを確認して決める。2 人で 60 zt、
今日の宿 | グダニスク郊外 モーテル フリス | 1950円 二人 |
部屋も綺麗、手作りベッドはツイン!
日本人は初めてのようだ。というより日本人を知っているのかな?
夕食は 50 cm もの楕円の大皿に品数 10 種類の超豪華!! 二人で 1100円!!!
今日のレンタカー走行距離 475 Km
3 月 1 日に進む
途中までご覧頂いた場合
3 月 8 日に進む
3 月 15 日に進む
3 月 22 日に進む
3 月 29 日に進む
4 月 5 日に進む
4 月 12 日に進む
4 月 19 日に進む