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本体の「路面電車の写真」などと重複する写真があります




1999年3月22日 (月)

カアサンは明け方まで頑張ったがダメだった。今回は見れない予感がするが言わないでおく。

ここまで来たのだから最北の町ハンマーフェストまで行くことにする。

ここアルタは 6000 年前の岩絵で世界遺産だ。ベルゲンの世界遺産を飛ばしたのでここは押さえる。
博物館に行く。残念ながら “ 本物 ” は積雪の下で見られない。館内の「50 cm 四方のかけら」と模写を見る。
アルタ博物館

ハンマーフェストまでは 190 Km だ。近いが安心は出来ない。対向車は 5 分に 1 台程度だ。
道から落ちないようにしなくてはならない。多分零下 10 度以下と思う。
車より靴の方が滑る。降りる時に転びやすい。




単調な道はノールカップとの分岐に着く。


除雪の山の影にスピード違反取り締まりが隠れているのにはビックリ!


世界最北端の町ではまだ 3 時前だが宿探しが最優先だ。町中は明るくオーロラに向かない、と思う。
そして大体日本円で 20000 円程度だ。都市より高い!  山手の方に行ってみる。住宅地に 1 軒宿が有る。
一応ホテル(名は読めない) そして格安!

今日の宿  ハンマーフェスト H スキタルフゼット 8750円 二人朝食付 


トイレからオーロラが見える構造!


スーパーに買い出しに行ってから「夜まで」寝る。


辺境の宿とはとても思えない


オーロラを待ちがてら 11 時に町に散歩に出る。超安全と言うことで若い女性が歩いている。
ホテルから町の家に帰る従業員の若い女性と一緒になる。
「今日はオーロラの出る雰囲気では無い」と言う。 カアサンはガックリーーー

今日のレンタカー走行距離  155 Km



1999年3月23日 (火)

一晩中、晴れたが出なかった。 いつまでも止まる事は出来ない。残念だが引き返す。
夜はどんどん短くなっている。最も日差が大きい時期だ。「つるべ上がり」だ!
さらに夕べは三日月だ。明るさが追加だ。

朝食が美味しい。茶色のチーズがノルウェーの定番のようで美味しい。

今後を考えると行き先、すなわち返却先はナルビク以外にない。一気に行くことにする。ナルビクも北極圏内だ。
地図で計算する。677 Km で距離的には問題ない。 だが北緯 70 度台だ。何が起きるかわからない。

他の車は大体 120 Km だ。 100 Km にする。道は単調で車は来ない。


ナルビク手前にすてきなホテルを見つける。行く。日本人従業員がいる。若いカップルだ。
驚いたが向こうも驚いている。オーナーともども大歓迎される。


部屋に三つ星、すなわち最上級の部屋


窓からはフィヨルド


今日の宿  グラタンゲン ホテルグラタンゲン 15000円 二人夕朝食付 


日の丸付きディナーに地ビール


10 時過ぎにカアサンにたたき起こされる。オーロラが出た!!!
フィヨルドの上に青白いのがチロチロと見える。 だがそれ以上「育たない」 消える。

食堂では彼らがまだ起きていてコーヒーをごちそうになる。カアサンは徹夜モードになる。

今日のレンタカー走行距離  612 Km



1999年3月24日 (水)

夕食も豪華だったが朝食もバッチリ!

このチーズが美味、


チューブ入りのキャビア、と言ってもタラコなど「卵」はすべてキャビア


外は大雪だ!!!  あわてて車に行く。埋まっていてもサラサラで簡単に除去出来る。。

ここに FAX が有るので 4 月 2, 3 日すなわちイースターの前日と前々日のコペンハーゲンを予約する。
その日はここも超満員との事だ。 確保する。  名残惜しいがお別れだ。

ナルビクで車を返す。トヨタの店が代理店だ。見たことが無い車がある。YARIS とある。海外専用かな?
【 追記ーーー日本に帰ったらヴィッツだった 】

今日のレンタカー走行距離  57 Km
今回のワーゲンゴルフ総走行距離1244 Km 一日当り 23245 円


駅でストックホルム行き寝台を取る。一等のパスだが車で贅沢したので二等にする。二等でも 2 人部屋だ。
一人 3700 円でリーズナブルだ。シャワーも使える。
車両は新車だ。なおかつ今はやりの内装が木主体だ。暖かみを感じる。16 時間の旅が始まる。

北極圏とお別れ 寝台車の窓から


(ユーレールパスからの差額)


いきなりフィヨルドの崖の上


キルナの鉱山ぼた山のスキー場


食堂車でノルウェークローネを使い切る。



1999年3月25日 (木)

とても良く寝たと思う。雪が全く無いストックホルムに着く。暖地に来たように感じるが 0 度近いだろう。

ストックホルム中央駅


列車内で計画を練った。タリンとリガがうまく繋がらないらしいと分かった。無理は出来ない。

シリヤラインの船でヘルシンキとタリンを回って戻り飛行機でリガ往復をする、大胆な設定だ。

まず「チケット」と言う名のチケット店に行き明後日のリガ往復を買う。2 人往復 58000 円だ。

(ストックホルム → ヘルシンキ → タリン → ストックホルム → リガ → ストックホルム)となる。

荷物を大小に分けてロッカーに入れる。大は 5 日後リガから帰るまで入れておく。
小は夕方ヘルシンキ行きフェリーに乗るまでまで入れておく。

トラムに進軍だ。  スカンセン島行き観光トラムと郊外の生活路線が 2 個所だ。
レストランカー

下は戻って来た時の来月2日



シリヤラインの船着き場で切符を買う。何と最下クラスが 2 室空いているだけだ。甘く見ていた。危なかった。
もともと安いのが良いからクラスには問題ない。 780 クローナ(今度はクローネではない) 11700 円。
ユーレールパスが有効だ。


(ユーレールパスからの差額)




船は 11 階までありエレベーターが 12 基ある。我々は最下層で海面下だ。当然窓はない。

30 分かけて船内探索をする。 高級レストランが有るが「大衆」ビュフェで夕食を取る。




1999年3月26日 (金)

壁の大音響で目が覚める。甲板に出てみる。氷を割って進んでいる。上の階の人はわかんないだろうなーーー






ヘルシンキの港は凍っている。 まず明日のタリン行きを買う。

港までトラムが来ている。かなりの線路網なのですぐに一日券で写し始める。
  

トラムの終点まで行く。そこは海で全面氷結だ。




荷物はストックホルムのロッカーだ。身軽だ。
広告車が無いことに気づく。今や貴重な存在だ。

駅の近くで手頃な宿を見つける。ホテルフィン

今日の宿  ヘルシンキ ホテル フィン 8000円 二人 


シャワーが部屋の外は今回初めてだが、早く決めてしまうのが重要だ。
ヘルシンキ駅

一日を費やせるのでトラムはほぼ完乗、終点の凍結の海を見る。観光も主だった所は済ます。
三人の鍛冶屋像

西ヨーロッパでは見慣れた景色




1999年3月27日 (土)

宿には日本人が何人かいる。「地球の歩き方」に載っている宿だった。

絵はがきに貼る切手はムーミンだ。港に急ぐ。

港からヘルシンキ大聖堂を振り返る


「改札」は黒山の人だかりで、すべてタリン便に乗るようだ。不安だがチケットは昨日買ってある。
見ると皆カートを持っている。 ハイ、分かりました。物価の低い国への買い出しだ!!




出港すると殆どデッキから人影が消えてしまう。3 時間の旅なのに部屋を取っている。早い話、行楽だ。

いきなり海から氷が無くなる。コレは不思議ーーー


船からのタリンの町は見応えが有る。
入港審査が有るがエストニア市民のゲートはタダの一人もいない。
乗っているのはフィンランド人だけだ。 あと日本人が二人!

すぐに今夜のストックホルム行きを買う。1980 で単位もレートも分からない。カードで払う。船底クラスだ。

立派な城壁の有る町だ。城壁の外側に沿ってトラムが走っている。




シティバンクのカードが使えないので初めて VISA でキャッシングする。換算で約 850 円だ。

広場はかなりの人だ。土曜日だったんだ。細い道を大聖堂の有る丘のテッペンに行く。素晴らしい見晴らしだ。
 広場

 丘への道

アレキサンドルネフスキー大聖堂


船に向かう。ヘルシンキ行きフェリーはみな山ほどの買い物だ。ストックホルム行きは買い物客が少ない。
カアサンはカードで下ろした 850 円が使い切れないで困っている!!

ストックホルムに向けて出港!!


船のレストランで久しぶりの「お米」の夕食を頂く。約 800 円でコレはエストニアレートではないなーーー






1999年3月28日 (日)

時差が 1 時間だが今日からサマータイムだ。針を変えなくていい。
豪華船内

ストックホルム近海は驚くほどの島、島、島だ。縫うように進む。


港に着くがゲートが開かない。かなり待って 9 時丁度に開く。決まりがあるのかな?
入港審査を済ませて地下鉄で中央駅に向かう。

中央駅で 4 月 2 日のコペンハーゲン行きの指定を買う。つまりリガから帰った翌日だ。

スカンセン島トラム停留所に向かう。停留所前のホテルエーンフェルドで 4 月 1 日を予約する。
つまりリガから帰った日だ。

トラムは 11 時の始発前に慣し運転がやって来た。コレは有り難い。数枚写して空港バス停に走る。

DC-9 に 7 割程度の客のうち、ビザ取得【 追記ー現在不要 】に並んだのは我々以外は 3 人だけだ。
用紙に記入して写真を出して 2500 円払って終わりだ。


リガのタクシーは領収書が出る「安心」タクシーだ。旧市街で降ろして貰う。
目に入った最初のホテルで決める。ラデウンラウギ、32 ラット、2 泊頼む。

今日の宿  リガ ホテル ラデウンラウギ 6700円 二人朝食付 




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