1998年7月6日 (月)
ベルリン ブランデンブルクパークは夜中に大雨だったようで周りはプールだ。車が浮くほどではない。
ハノーファー ibis ホテルを予約して貰う。今日は忙しい。
マクデブルク、ハルバーシュタット、ブラウンシュバイクの 3 都市を写す。
「東独」の走り方に慣れてきた。工事が多いのは仕方が無い。
“ 国民性 ” として回り道をする人は多くないようだ。素早く大きめに遠回りをすればそれほどロスがない。
この辺り一帯は 5 年後に来れば素晴らしいだろう。
マクデブルクは駅周辺だけで 1 時間で済ませる。15 シーンは写せたかな? このリズムはもう “ 仕事 ” だ。
駅前駐車でトラックが怒鳴られている。我々は決められている所で良かった。
ハルバーシュタットへは正真正銘の田舎道だ。1 時間足らずだが楽しい。匂いに慣れればの話だがーーー
ハルバーシュタットは田舎町なので今回初めて車でトラムを追いかける。“ 西 ” では不可能だ。
ハルバーシュタット、これでも中央駅
あちこち停めて全く問題なく写せる。短い路線だからすべて廻りたいが先を考えて 1 時間ちょっとで切り上げる。
時間が出来たので予定に無いヴェルニゲローデに寄る。
定期運行の蒸気機関車があり解放間もない 1992 年に来てビデオを全線写している。
ハルツ狭軌鉄道
ヴェルニゲローデは東ドイツ政府が保護したようで昔のままで残されている。
前の時は単に古かったが今では立派な観光地だ。
目の錯覚ではない
ブラウンシュバイクに行く途中で “ 東” から “ 西 ” になる。道は快適。 着くと 6 時半だ。
まだ写せる明るさだから有り難い。中心部はやはり旧西だ。ついさっきまでとは「匂い」が違う。
出る際に大駐車場で置き場所探しに 20 分掛かる。
ibis ホテル、ハノーファーはメッセ建設中の道路につられて行き過ぎ 30 分遅くなる。
今日の宿 | ハノーファー ibis ハノーファー | 9640円 二人朝食付 |
本日のレンタカー走行距離 365 Km
1998年7月7日 (火)
久しぶりに、と言うか初めて 10 時までゴロゴロする。
13 日まで有効のユーロパスが 1 日分だけ残っている。夕べ有効利用法を考えた。
北部に近いここから南部のカールスルーエとシュトゥットガルトを写して往復すれば ICE にいっぱい乗れるし
トータルでも効率的との結論の達する。
12 日に往復しよう。フランスの TGV と違い ICE は予約なしで乗れる。
多分座れると思うが長距離で最後の ICE なので予約する。
7 時 25 分 ハノーファー発 → シュトゥットガルト
19 時 51 分 シュトゥットガルト発 → ハノーファー
カールスルーエは途中なのでこうしておけばどちらに先に行っても良い。
駅駐車場が同時購入でタダなので買って(取って)おく。ユーレールパスだけではダメだ。
中央駅に停めたままトラムに進軍する。24 時間「家族券」を 13 マルクで買う。
ここのトラムは外周部は地上だが中心部は地下だ。10 系統だけ地上で駅前を通りぬける。10 の地上を狙う。
2000 年万博に合わせた新車の試運転を待つが出ないようなので車庫で写す。
車庫の新車
市庁舎の塔が観光ポイントなので行く。エレベーターが建物の形に添ってくねくね曲がるのが珍しい。
ヘレンホイザー庭園とトラム
ハノーファーのトラムのチケット
今日もまたメッセ建設中行き道路でラーツェンに行き過ぎてしまう。
今日の宿 | ハノーファー ibis ハノーファー(二泊目) | 7340円 二人 |
本日のレンタカー走行距離 24 Km
1998年7月8日 (水)
終わりが近くなると欲が出る。諦めていたシュベリンとロストックに挑戦する。朝食抜きで 6 時に出る。
車は多い。我々の車は遅いので、と言っても 120 キロほどだが、常に走行車線だ。
走行車線の前後はトラックだ。日本と違いトラックは走行車線のみだ。
トラックに追いつかれると相手に迷惑だ。遅くならないようにしなければならない。
ハンブルク付近のサービスエリアで朝食にする。
前が見えないほどの豪雨になるがシュベリンに着くと薄日が差してくる。 もう毎回、信じられない!
トラムが無ければ絶対来ない、と言うか知らない町だがすてきな湖上の古城がある。
湖畔の一等地でコーヒー、ソーセージ、 美味しい
ロストックに向かう途中のギュストローで通りすがりに火事を見る。
ロストックも中心部は工事中だ。工事を含めて写す。
ロストックのトラムのチケット
「東」の重要港だが、港の方向が寂れているから見るのは止めにする。
バルト海添いを西に向かう。地図上で海すれすれの道は繋がらない。残念だがアウトバーンに戻る。
戻ったところでかねてよりラストスタツィオン(サービスエリア)付帯の宿に泊まってみたかったので
ハンブルクの先の一号線上に見つけて泊まる。145 マルクと大々的に出ている。。 あまりキレイではない。
今日の宿 | アウトバーン(ハンブルク郊外)サービスエリア | 11750円 二人朝食付 |
フランス対クロアチアをテレビでやっている。決勝かな?
本日のレンタカー走行距離 590 Km
1998年7月9日 (木)
朝食は当然と言えば当然でサービスエリアの食堂に券を出す。
カフェテリア方式だが宿泊者は取るモノが決められている。変な感じーーー
きょうもまた車に乗ると豪雨だ。皆スピードを落とさない。飛沫で前が見えない。事故がないのが不思議だ。
ブレーメンはインターが 8 個所もあるかなり大きな町だ。
“ ナビゲーター ”(カアサンのこと)が 27 号線の18 番出口と指示を出す。雨と混雑と車線のせいで
1号線に流されたのでやむを得ず 55 で出る。少し遠いがまっすぐ行くと駅前だ。
駅前はほぼ全部をひっくり返しての大工事だ。
雨の中を町に行く。
今まで通過したドイツの町では一番美しい広場だ。
「ブレーメンの音楽隊」の像も無論あるが大聖堂をはじめ周囲の建物が素晴らしい。真ん中をトラムが通る。
ベトヒャー通りのグロッケンシュピールが12 時なので急ぐ。観光客でいっぱいだ。ここのは 10 分続く。
シュノアーという職人町で音楽隊の彫金細工を買う。
ここに泊まりたいが次回に廻して先を急ぐ。
メルヘン街道を南下してニーンブルクで泊まる。
今日の宿 | ニーンブルク H クローネ | 9600円 二人朝食付 |
本日のレンタカー走行距離 155 Km
1998年7月10日 (金)
メルヘン街道の真っ只中だがここがメルヘン街道と知っていた訳ではない。来てみて知った。
興味が無いわけではないが、付き合っている時間は無い。
ミンデンまでの一般道は町の連続で今までに無い 50 キロ制限が多く、日本と似ている。
ミンデンからはアウトバーンでビーレフェルトに着く。
初めて住宅街の路上駐車をする。勿論無料だ。車庫のすぐそばだ。
まず乗って中央駅に行く。ここは駅を中心に 3 本の系統が 6 方向に延びる解りやすい路線だ。
全方向が集まった中央駅の所だけが地下になっている。
6 方向がそれぞれ数停留所を進んで地上に出る。地上に出たところを狙う。
ビーレフェルトのトラムのチケット
観光には縁が無いように見えるがやや活気がある。多分工業地帯と思うが確かでない。
ミュンスターにトラムが無いことを確認してアウトバーン 1 号線で一直線のオズナブルックに向かうが
混むことを予想して一般道で向かう。やはりここもトラムは走っていない。
ローネに向かう。小さな街だが ibis ホテルがある。電話して OK だ。出来たてでピカピカだ。
今日の宿 | ローネ ibis ローネ | 8900円 二人朝食付 |
ビーレフェルトのキオスクで「シュトラーセンバーン(トラム)マガジン」を見つけて買った。
何とドイツだけで 6 個所の未知のトラム都市を見つけてしまう。と言うことはまだまだ有るはずだ。
本日のレンタカー走行距離 335 Km
1998年7月11日 (土)
先日ハノーファーイビスを出る時に今日から 2 泊を頼んでおいた。今夜ハノーファーに戻る。
直行のアウトバーンやメインの道が無いので直線方向の田舎道を行く。麦畑と牧草地が交互に続く。
麦は日本と違って穂だけを先に刈るようだ。その後根こそぎトラクターでかき回している。
田舎道を 120 Km でハーメルンに着く。「笛吹き男」の町で観光化が著しい。
傘をさして展示ホール、1 時 5 分からの仕掛け時計などほぼ全容を押さえる。
車で出ると例によって豪雨だ。初めて「馬の背を分ける」降り方を見る。片側は豪雨、反対側は止んでいる。
境目が動いているが車のスピードとは合わない。 雲がかなり低いんだなーーー
「ほら吹き男爵」のボーデンヴェルダーを見物する。物語の像が散在する。とても面白い。
小さな町なのに「観光地」だ。メルヘン街道の途中というのも利点と思う。
ハノーファーではイビスホテルの行くのにまたまたメッセに行ってしまう。3 回通って 3 回行き過ぎる。
今日の宿 | ハノーファー ibis ハノーファー(間が開いて三泊目) | 7290円 二人 |
本日のレンタカー走行距離 240 Km
1998年7月12日 (日)
目覚まし時計で 6 時に起きる。
駅の「パークハオス」に停めて指定券購入の際の P+R 券と駐車券を交換する。
多分この旅最後の指定券になるのではないか。 最初に書いたがユーレールパス所持の追加金額だ。
主にドイツの優等列車の席にあるこの列車の時刻表で無料、停車駅の乗り換え案内が詳しい
折りたたみ式、横に伸びる
旅行途中で詳しくは知らなかったが先日 ICE が衝突して多数の死者が出た。
リスボンで新聞の写真をちらりと見た。フライブルク中央駅では ICE の運行停止を見た。
詳しく知らないまま今日に至っている。
それが開通というか ICE 使用開始になったばかりだ。逆に安全だろう。
満員を考えて指定を取ったが空いている。自由席でテーブルのある席に移動する。
ICE は車掌がコーヒーの出前をしてくれる。
この線は高速新線が多く通常は新線はつまらないがカッセル、フルダ間は高い所を通るので結構楽しい。
フランクフルト中央駅が行き止まり方式で前後が逆になる。マイン川を行き来で 2 度渡る。
先にカールスルーエに行く。マンハイムで EC ヴェルディに乗り換える。
マンハイムは同時刻、同ホーム乗り換え可能の列車が多い駅だ。
カールスルーエに着く。ここはトラムがトラムトレインと称して地区周辺都市を結んでいる。
それらは鉄道線を走る。ICE と同じ線も走る。ICE と同じホームに入ってくる。「必撮」だ。
都電が東海道新幹線を走ると思えば良いのかな? チョット違うなーーー
構内プラットフォームにはトラムが来ているが今日は駅前広場にトラムが来ない。
路面を求めてバスでマルクト広場に行く。どんどんやって来る。
マルクト広場のピラミッド
カールスルーエのトラムのチケット
次のシュトゥットガルトの路面ラックレールトラムは「必撮」だ。
ラックレール登坂の下の駅マリエンプラッツに “ 通常 ” のトラムで急ぐ。
マリエンプラッツから上の終点まで乗る。
下から乗せてきた自転車。下りに乗せる人はいないと思う。
下りは歩いて写す
途中からは町の全景が見渡せる。単線で中間に待避線があるので 2 編成以上は走れない。
ここにはもう一つ、軌間が異なる車両が一緒に通る 3 線区間がある。中央駅付近なので簡単に押さえる。
中央駅の下には広軌
シュトウットガルトのトラムのチケット
ハノーファーに戻る ICE
帰りの ICE は遅れてハノーファーに着く。0 時を過ぎたので駐車場のゲートがカードを受け付けない。
人はいない。ドイツ語が出来ないので手間取るが最終的にリモコンで開けて貰う。
さすがに今日は道を間違えないで宿に戻る。
今日の宿 | ハノーファー ibis ハノーファー(四泊目) | 9640円 二人朝食付 |
本日のレンタカー走行距離 31 Km
1998年7月13日 (月)
先日トラム雑誌で見つけたうち、4 個所が偶然にも並んでいてやや外れるが進行方向だ。
ゴータ、ゲラ、ツビカウ、ケムニッツだ。
数日前に通ったイエナ、エアフルトと同じ線上だ。知っていれば能率良く出来たが、過ぎた事を言っても仕方が無い。
中程のイビスホテル、ワイマールを 2 泊予約してもらい出発だ。79 マルクは一番安いランクだ。
写真店があるのでフィルムを10 本買い足す。
170 Km を一気に飛ばしてカッセルヴィルエルムスヘーエ駅の駐車場に入れてカッセルのトラムを写す。
ヴィルヘルムスヘーエ ICE 駅前停留所
カッセルのトラムのチケット
終点のヴィルエルムスヘーエ庭園に行く。山の上で町が見渡せる。トラムが望める。
小雨が続いているので傘さして、だ。
終わりにするがすべてのトラムの写真が雨中なのはここが初めてだ。仕方がないーーー 良しとする。
来ないつもりが再度「旧東」にきてしまう。
困ることその 1、石畳。 2、写す時に注目が集まる。
撮影地点 ゴータだが雨が激しい。チェックのみにして宿のヴァイマールに行く。
二度目のトラバントの事故を見る。トラバントに乗ってはいけない!!
今日の宿 | ヴァイマール ibis ヴァイマール | 9640円 二人朝食付 |
ibis ホテルは新設が多いが古い建物は初めて泊まる。多分買収と思う。
旧体制の「高級ホテル」だろう。巨大バスタブが有り難い。
初めて宿にブルーフィルム(ポルノビデオ)が有る。21 マルクと高いのでやめる。
本日のレンタカー走行距離 424 Km
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