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本体の「路面電車の写真」などと重複する写真があります






1998年6月12日 (金)

朝食はバイキングだ。今までの経験で朝食はドイツが一番だ。

ホテルに車を置いて町を散策する。ここドナウエッシンゲンは 3 度目だ。朝の散歩にもってこいの町だ。

最初は「ドナウの泉」ですぐそこのフュルステンベルク城館の庭園の脇にある。
地下から沸いていて正真正銘の泉だがドナウの源泉と言うにはちょっと無理がある。歴史的背景が許してるのかな?
庭園も良く整備されている。

次はドナウの始まり、つまりブリガッハ川とブレーク川が合流してそこからドナウ川となる場所で 2 Km ほど歩く。
好ましい散歩道だ。記念碑があるがドイツ語で読めない。




先ほどの「ドナウの泉」はブリガッハ川に注いでいて、つまり源流はもっと上流だ。

宿に戻りもう 1 泊頼んで車で正真正銘の源泉に行く。
約 30 Km ブレーク川を遡る、と書いてある。感じとしてはブリガッハ川の方がメインだ。
車がすれ違えないような道を上り詰めた所に数台停まれる駐車場がある。
人一人やっとの細道を下っていくと源流の吹き出し口があった。

小さいながら銘板がある。ドナウクヴェーレと書いてある。
源流と言えば山奥と普通は考えるがここは牧場の窪みと言った感じだ。大体予想はしていた。

120 Km 離れたストラスブールに向かう。トラム新設の都市の中で最も注目されてる。
ストラスブールは国境の向こうフランスだが、一般道が 100 キロだからすぐそこ、と言った感じだ。

中央駅地下から出て中心街の自動車を排除した路上を走り郊外で専用線と絵に描いたような新線だ。
デザインも抜群だ。世界中の注目というのが分かる。




美しい木組み(ハーフティンバー)が町に多い。後に大聖堂


ストラスブール大聖堂


駐車料金の払いがカードなので初めて試す。400 円。

黒い森の真っ只中を前後の車にスピードを合わせて 140 キロでぶっ飛ばす。すぐに帰り着く。

今日の宿  ドナウエッシンゲン G ヒルシェン(二泊目) 9000円 二人朝食付 

途中のトリーベルク


テレビではワールドカップをやっている。日本はどうなっているのかな?

本日のレンタカー走行距離 264 Km



1998年6月13日 (土)

抜けるような青空だ。現像を取りにベルンに向かう。
シャフハウゼン、ヴィンタートール、チューリッヒまではアウトバーンがスイスイだったが
そこから 100 Km 以上にわたって工事だ。こんな徹底的なのはこちらは勿論、日本でも見たことが無い。
受け取って少しベルンのトラムを写してチューリッヒに戻った時は 4 時になってしまう。

チューリッヒ湖




牛祭?


チューリッヒの路線網も充実している。さらに坂、カーブ、湖畔と変化に富んでいる。
本格レストラン車とスナック車も押さえなくてはいけない。7 時半に終わる。

レストランカー


チューリッヒのトラムのチケット


東欧パスがあと 8 日で切れる。6 日分も残っている。チェコを片付けるべく東に向かう。まだ明るい。
120 Km 先のハイジの里、マイエンフェルトを目指す。
途中左手にチューリッヒ湖、ヴァーレン湖と絵のようだ。日の長いのも有り難い。

ハイジが出て来そうな丘の上のホテルは今日まででは最高値!

今日の宿  マイエンフェルト H ハイジホフ 11210円 二人朝食付 

本日のレンタカー走行距離 450 Km



1998年6月14日 (日)

若い女性ならいくら出しても惜しくない立地だ。


一巡してクールに行く。
レーテッシュ鉄道アローサ線が 2 Km ほど路上を走る。
前回無かった駅上のバスターミナルが素晴らしい。

アローサ線は行ったら 1 時間後だから急いで川沿いのポイントに急ぐ。1 往復半で写し終わる。


駅に戻るには旧市街を通り抜ける。ここでゆっくりしたいのを振り切る。

この車はザンクトガレンで返す。返す所に預けてウィーンに行き、東欧パスでプラハ往復をすれば良い。
アッペンツェル鉄道が山の上の方で路面を走るのを確認するためにアルトシュテッテン、ガイス廻りで行く。

アルトシュテッテンの中心部を抜ける


アッペンツェルの町は「かあさん」が来ているので案内して貰う


ところがザンクトガレンの返却指定代理店は休業日だ。自動車修理工場がレンタカー返却場所なのだ。

どうしようも無い。ザンクトガレン市内の路上を走るトローゲン鉄道を数枚押さえる。


ウィーンまで一気に夜通し走る事にする。オーストリアの一番長い部分を走るわけだが 750 Km なので問題ない。
 
時間的には十分余裕があるが天候が悪くなっている。
フェルトキルヒ、ブルーデンツと進むうちに雨はだんだん強くなる。
アールベルクトンネルでライン、ドナウの分水嶺を抜ける。 有料で 130 シリング、1600 円。

出たらさらに激しい雨だ。前が見えないのでパーキングエリアに入って一休みーーー
ところがタイヤを隠すほど増水してくる。たまらず車を出す。50 キロ程度の速度で進む。白線だけが頼りだ。
それでも車はボチボチ走っているから安心感はある。
ザルツブルクで小降りになりリンツで止む。

ウィーンの森を駆け下りると正面に太陽がポッカリ現れて文字通り目の覚めるような朝だ!!
夜通し走ったのは今回は初めてだ。

本日のレンタカー走行距離 801 Km(15日朝まで)



1998年6月15日 (月)

空港の駐車場は場所により料金が異なる。安い一号棟に入れる。1 日 200 シリング、2200 円。
一番乗りで広いスペースの一番ロビーに近い所に停められた。
今日は飛行機を使う訳ではない。申し訳ないが到着ロビーの洗面所の湯で洗面、歯磨き、そして出すモノを出す。

S バーンでミッテ駅乗り換えでスッド駅に行く。
7 時 10 分発プラハ行きでまずブルノに行く。



チェコはブルノ、オロモウツ、プラハ、プルゼニュにトラムが有るのが分かっている。
他に有るかもしれないがビザが 3 日間なので仮に有っても行けない。

先月 26 日にブダペストのチェコ大使館で取ったビザ


国境を過ぎると女性の “ 公認両替商 ” が来たので 200 マルクを替える。
工事が真っ盛りで菜の花畑、麦畑、トウモロコシ畑の中を 1 時間 50 分のはずが 3 時間 10 分掛かって着く。


トラムを追いかける。ハンガリーで感じた周りの視線がすべて集まる、状態になる。
日本人はおろか東洋人は一人もいない。  カアサンは物陰に隠れる。




一番欲しい中心街のトラムが全面工事中だ。聖ペテロパウロ教会を入れて、が唯一のここの特色だ。

聖ペテロパウロ教会の内陣


駅前は線路が 4 本だ。たしかライプツィッヒがそうだったなーーー 時間が無いので切り上げる。
ホームにオロモウツ行きが入ってきたので飛び乗る。時刻表に無いから何時発か分からない。

オロモウツは駅から市街地が離れているのでまずトラムだ。ここは 24 時間券がある。これは実に便利だ。
さらに 24 コルナ、約 100 円だ。西欧の 1 回券より安い!!


世界遺産 三位一体の塔


終点の畑


大聖堂をバックにトラム


広場の ( i ) で宿を頼む。

今日の宿  オロモウツ P 教会前 5400円 二人朝食付 

ダイニングキッチン、ソファー、テーブル(小ぶりのスイート)で一人 2700 円では申し訳無い!




1998年6月16日 (火)

8 時半のプラハ行きは何と 15 輛編成だ。1 等は 4 輛はあったと思うがバラバラに連結されている。
多分各方面からの併結だ。どれが良いかな?  2 つ目の車両に座る。良くないがガラ空きだ。

ハンガリーの車窓と異なり森が多い。見飽きない景色だが例の工事で 1 時間余分に景色を見せられる。
プラハは遠距離行き主要駅が 3 駅あり最も遠いホレショビッツェ駅に着く。
地下鉄に乗り継ぐ訳だが話には聞いているが券売機には黒山の人だかりだ。
10分並んで一回券を買うが、並んでいる間にカアサンのザックの口がすべて開けられるという早業に遭う。
荷物はウィーンの車の中だから取られる状態のモノはない。

乗ったらまず先にプルゼニュ行きの出る町の反対側スミホフ駅に出発時刻の確認に行ってから町に戻る。
ヴァツラーフ広場で降りると目の前に ( i ) だ。地図とトラム 24 時間券を買う。

落ち着いて考える。ここプラハとプルゼニュが残っているが日が長いので今日プルゼニュを片付けて泊まり
明日帰りがけにプラハを写した方が合理的だ。今買った 24 時間券も明日使える。

すぐにスミホフ駅に引き返して予定より早い 14 時 40 分に乗る。
例によって列車の間に激しい雨が降るが着くと止む。

プルゼニュ駅から 1 Km ほどトラムを写しながら中心街に進む。共和国広場に出る。

プルゼニュ駅




教会を真ん中にかなり大きくて立派な共和国広場だ。


ステージが作られてバンドが「音」を出している。数百人が臨時のテーブルでジョッキを傾けている。

写しながら宿探しをする。隣の広場に四階建ての石造りの「豪壮」なホテルが有るので行ってみる。
安すぎるので一瞬聞き違いかなと、これは 1 人分かと聞き直す。 2 人でだ!!

今日の宿  プルゼニュ H スロヴァン 4000円 二人朝食付 


階段、廊下は宮殿のようだ。しかし古い。改装されていない。事情は分からない。
機能的な新築のホテルにはかなわないのだろう。

広場に引き返してピルゼンビールの仲間入りをする。特大ソーセージ付きで 220円!!




1998年6月17日 (水)

気温が分からないが身震いするほどの寒さだ。 プラハに戻る。寒いが晴れだ。


昨日同様まずホレショビッツェ駅に直行してウィーン行を確認する。何せビザは今日までだ。

地下鉄でお城側まで戻り観光がてらトラムも写す。鹿の谷脇のトラムの急坂急カーブを押さえて
ブルダバ川の橋上トラム、さらに先に有名なガントレットが有るので押さえてカレル橋で戻り
12 時の仕掛け時計を押さえて食事だ。久しぶりの日本人の群れだ。
例によって終わったら雨だ。かあさんもビックリ!!

城とトラム


城とトラム-2


プラハのトラムのチケット
  

ブルダバ川とトラム






プラハの観光トラム


列車は帰りは工事も無く無事ウィーン着、乗り換えて空港に行き車を出す。400 シリング、4900 円だ。
3 日分 600 シリングのはずだが?? 安いんだからいいやーーー

空港 ( i ) でホテルリストを取る。非常に良く出来ていると思う。500 軒載っている。欠点は皆、高いことだ。


ウイーンの宿は高い。郊外の安いのを探して電話する。

今日の宿  ウイーン P ノイヴァルデック 10300円 二人朝食付 

市の西の郊外なので市街地を横切らなくてはならない。1 時間かかる。
宿はトラムの終点至近だ。

本日のレンタカー走行距離 25 Km



1998年6月18日 (木)

ペンションの駐車場、と言っても路上だがそこに車を置いてグラーツ往復をする。東欧パスを使う。

43 系統から 2 系統に乗り換えてオペラ座前に着く。
近くの郵便局から撮影済ビデオテープと現像済フィルムを日本に送る。

IC(インターシティ)グラーツ行きはゼンメリンク峠越えが大きな魅力だ。左側が良い。

グラーツに着く。中央駅


昨日までのチェコでは毎日駆け足だったが今日は時間がたっぷりだ。城山に登る。


町が一望ですぐ下は橋を渡るトラムだ。


グラーツのトラムのチケット






ウィーンに戻りシーフードチェン店「ノルトゼー」で魚の酢づけサンドなど頂く。
猛烈に美味しい。でも 2 人で 2000 円。  チェコは安かったなーーーー

今日の宿  ウイーン P ノイヴァルデック(二泊目) 10300円 二人朝食付 



1998年6月19日 (金)

車を走らせるのは久しぶりだ。一気にリンツだ。金曜日なのに人出が凄い。
中央広場からニーベルンゲン橋にかけてが写すに良いが人も多い。絡めてトラムを写すことにする。
広場の巨大チェスとおじさん、三位一体の塔と若い女性、橋上のスケートと男の子などを順に片付ける。

ここまで地図無しで来てしまったがこれからは主要道路以外だから地図が必要だ。
購入した地図は先日買った「スイス」に比べるとさらに見ずらい。マア好みの問題だろう。




ドナウ川


駐車違反取り締まりがやってきて車にドデカイ金枠を嵌める。これをやられたら終わりだ。

クムンデンに向かう。クムンデンのトラムは生活路線としては最短ではないか? 3 Km 程度と思う。
たった 1 台が行き来している。30 分間隔なので待つがここはザルツカンマーグートの中心地で一大観光地だ。
退屈はしない。5 時半からもう 1 台出てきて 15 分間隔になる。車両が 2 種類写せる。




市役所のグロッケンシュピール

一大観光地なので湖畔の駐車場は 90 シリング、1000 円の大出費だ。
ちなみにこの駐車場は湖面より下だ。

さらに奥のザンクトギルゲンに泊まることにする。宿はイッパイ有るが湖畔から遠ざかり
舗装が切れた一番奥のペンションの戸をたたく。

今日の宿  ザンクトギルゲン P ゾンホフ 6450円 二人朝食付 

夕食をとりに湖畔に行く。オーストリアでピザを頂く。カアサンはプルゼニュに次いで 2 回目のビールだ。
金曜が練習日の音楽隊パレードに出くわす。


モーツアルト少年


何と今夜は暖房だ。 暖かったり寒かったり、忙しい!!

本日のレンタカー走行距離 370 Km


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